「眉毛どうしたん」
驚いた声でボクの顔を見た奥さんが言った。
鏡を見てみると眉毛に所々穴があいている。
ブログを書いていて、文章を考えているときに無意識で眉毛を抜いていたらしい。
このままブログを続けているとボクの眉毛が無くなってしまう可能性が出てきた。ストレスで毛を毟ってしまう猿と変わらない。
無意識なのが怖い。気をつけないとな。
木村伊兵衛展に行った。先日来てみたら閉館日に当たってしまったのでリベンジ。
写真はやっぱりとても良くて、わかっていたんだけど、やっぱりうまいなあと驚くほど当たり前な感想を抱く。
ビートルズをしっかり聴いたときに、実は意外と演奏上手いな、と思う感じと似ている気がする。
見終わって、何必館を出た直後くらいから猛烈に便意に襲われる。
近くの良さげなトイレは。高島屋ちゃうか。
遠い。来るときこんなに長い距離を歩いたっけ。
運悪く四条河原町で信号待ち。赤信号が長い。周りを見渡すとみんな赤信号の時間など気にしていない。長い。トイレを我慢している人とそうでない人では時間の流れ方が違うらしい。これが相対性理論か。違うな。
赤信号を無視して渡って車に轢かれるのと漏らすのはどっちがマシだろうかと真剣に考えた。
等々つまらないことで気を紛らせる。紛れない。
となりで奥さんが、最近やっと写真展楽しみかたがわかってきた、とかなんとか言ってた気がするけど聞こえない。鼓膜が破れてる左側に奥さんが居るから、ではない。
神経の9割を肛門に集中させてるからだな。
高島屋に着いた。二階。なぜ一階じゃない、なんて思う余裕すらない。案内に従うのみ。
トイレに着いた。2つの個室が埋まってる上に待っている人がいる。
絶望。地下一階にもある。そっちに向かった方が早いかも。いやこういう時は結局動かない方が良かったりする。混んでいるレジで並び替えると失敗する。渋滞の車線を変更しても。
つまらないことが長くなってしまった。要するに間に合った。さすがは大人。
今、ヴァージニア・ウルフの『燈台へ』を読んでいるのでそんなふうに書こうとしたけど全くできなかった。そんな日記。