Leica M6を買ったよ!

奥さんがメガネを買いに行くと突然言い出した。当然のように付き添いでついていくことに。

フレームを選んで、奥さんは眼が良くないので度入りのレンズを入れてもらう。前回と同じく調光レンズを選んでた。いいないいな。なんか奥さんテンション上がってる。高い買い物した後の高揚感。むずむずする。隣にいて熱にあてられる。

「カメラ屋さん見に行く?」
まだそんなつもりはなかった、とは言い切れない。

ショーウィンドウに一台だけあったM6さん。「これ見せてもらっていいですか」
もうこの時点で相当傾いてる。僕の心はピサの斜塔。
憧れは憧れのままで置いておきたい気持ちとの葛藤。持ってるカメラで別に写真撮れるし。

色々と説明聞いてるうちにどんどん欲しくなる。今欲しい。持って帰りたい。この一台しかないけど比べるとかじゃない。これがいい。今日はこれを買うために来たんだ!

「買います!」

クレジットで払おうとしたら「現金特価なんでクレジットだと少し高くなってしまいますねぇ」
ライカの数パーセントはデカすぎる。
「ちょっとお金おろしてきていいですか」

滅多に見ない分厚さの現金の束。さようなら諭吉さん。こんにちはM6さん。
そういえばM6のことあんまり知らない。アレン・ギンズバーグが使ってた。そのくらいの情報。
よく買ったなそれで。

ナンバーで調べてみたら一番最初のロット?のものだった。1984年生まれのM6。
レンズ買う余裕なんてどこにもないので手持ちのCANONの35mmレンズで。ペガサス、キメラ、鵺、グリフォン、M6。

コロナ禍以降、出歩くのが億劫になって、必要な時しか出歩けなくなってしまった。写真撮りたい気持ちはあるのに。
その気持ちを奮い立たせるため、「写真のためや!」の気合いの出費。いや言い訳。

ちょうど展示[禍]と[過]も終わったタイミング。Zineも作った。一区切りつけてもいいんじゃないか。外に出よう。

ばんばん撮るので、フィルム安くしてください。お願いします。

あ、そしてZineもお願いします。頑張って作りました。